「在宅でできる副業を始めたいが、どのサービスに登録すればいいかわからない」――在宅副業の最初の壁は、案件探しではなくプラットフォーム選びです。
この記事では、在宅副業の入口として名前が挙がることの多いクラウドワークス・ランサーズ・ココナラの3サービスを、各社公式が公開している手数料と仕組みにもとづいて比較します。公式情報の整理と試算を中心に判断材料をまとめます(手数料は2026年6月11日確認。最新の料率は必ず各公式ページでご確認ください)。
結論:受注型か出品型かで入口が分かれる
- 仕事を「受注」して始めたい(ライティング・データ入力・事務など)→ クラウドワークス / ランサーズ
- 自分のスキルを「出品」して始めたい(デザイン・相談・制作など)→ ココナラ
- 手数料の計算基準は3社で異なるため、料率の数字だけの単純比較は禁物。「同じ仕事をしたとき、手元にいくら残るか」で比べるのが正解です。
3サービスの仕組みの違い
クラウドワークス・ランサーズは「仕事に応募する」受注型、ココナラは「サービスを出品して待つ」出品型。最初にやる作業が違うため、自分の動き方に合うほうから始めるのが現実的。
3社はよく並べて語られますが、仕組みが異なります。
- クラウドワークス/ランサーズ(受注型):企業や個人が掲載した案件に、ワーカーが応募・提案して受注する「お仕事マッチング」型。案件の種類はライティング、データ入力、Web制作、事務代行など幅広い。
- ココナラ(出品型):自分のスキルやサービスを「商品」として出品し、購入されるのを待つ(または問い合わせに対応する)「スキルマーケット」型。デザイン、ライティング、相談、占いまでジャンルが広い。
実績ゼロから始める場合、受注型は「提案文を書いて応募する」行動量が、出品型は「出品ページの作り込み」が最初の仕事になります。
手数料の比較(2026年6月11日確認)
サービス | 手数料(受注者・出品者側) | 計算基準 |
|---|---|---|
クラウドワークス | 20%(10万円以下の部分)/10%(10万円超〜20万円以下の部分)/5%(20万円超の部分)※タスク形式は一律20% | 契約金額(税抜)に対する段階制+消費税 |
ランサーズ | 一律16.5%(税込) | 契約金額(税込)に対して一律 |
ココナラ | 22%(税込)※電話・ビデオチャットサービスは27.5% | 販売総額(サービス価格+オプション等)に対して |
このほか、報酬を銀行口座へ振り込む際の振込手数料が各社で別途かかる場合があります(金額・無料条件は各公式ヘルプを確認してください)。
同額の契約なら基本ランサーズの手取りが最多。クラウドワークスとココナラは10万円以下では同額になる(2026年6月確認・編集部試算)。
試算:契約額別に、手取りはいくら残るか
結論:同じ金額の仕事なら、手取りが多いのは基本「ランサーズ(一律16.5%)」。クラウドワークスとココナラは10万円以下では同じ手取りで、クラウドワークスは段階制のため20万円でランサーズに並びます(下の表)。
計算基準が違うため、同条件の試算で比べます(いずれも編集部試算。端数処理等で実際と数十円単位の差が出る場合があります)。
- クラウドワークス:税抜10,000円の案件 → 公式の計算例では手数料合計2,420円(税込)で、受取額は8,580円。
- ランサーズ:税込11,000円の契約 → 手数料16.5%=1,815円で、受取額は9,185円。
- ココナラ:10,000円でサービス販売 → 手数料22%=2,200円で、受取額は7,800円。
小さい金額帯では料率の差がそのまま効きますが、クラウドワークスは段階制のため、1件あたりの契約金額が大きくなるほど実質負担率が下がる構造です。継続案件で単価が上がっていく見込みがあるかどうかも、サービス選びの判断材料になります。
契約額を変えると手取りがどう変わるかを、各社公式の手数料ルール(2026年6月17日確認)にもとづいて試算しました。比較をそろえるため、すべて「契約額(税込)」を基準にしています(先の例の税抜1万円は税込1.1万円に相当)。
契約額(税込) | クラウドワークス | ランサーズ | ココナラ |
|---|---|---|---|
1万円 | 7,800円 | 8,350円 | 7,800円 |
3万円 | 23,400円 | 25,050円 | 23,400円 |
5万円 | 39,000円 | 41,750円 | 39,000円 |
10万円 | 78,000円 | 83,500円 | 78,000円 |
20万円 | 167,000円 | 167,000円 | 156,000円 |
この表から読み取れるポイントは3つです。
- 手取りが最も多いのは基本的にランサーズ(一律16.5%)。少額〜中額ではこの差がそのまま効きます。
- クラウドワークスとココナラは10万円以下なら手取りが同じ(どちらも実質22%)。クラウドワークスは利用料20%+その消費税で、結果的にココナラの22%とそろいます。
- クラウドワークスは段階制のため契約額が大きいほど実質負担率が下がり、20万円ではランサーズと並びます(さらに高額になると逆転します)。継続で単価が上がる見込みがあるかも判断材料になります。
※ 1契約あたりの編集部試算(端数処理等で実際と数十円の差が出る場合があります)。クラウドワークスの料率基準は週単位で合算されるため、同じ週に複数契約があると手取りが変わることがあります。最新の料率は各公式ページでご確認ください。
各サービスの特徴と向いている人
クラウドワークス:案件数の多さで「最初の1件」を取りに行く
- 公開案件数が多く、初心者向けのライティング・データ入力案件も豊富
- タスク形式(応募不要の単発作業)から始めて操作に慣れる入り方ができる
- 注意点:低単価案件も多く混在するため、時給換算で割に合うかの見極めが必要
ランサーズ:手数料が一律でわかりやすい
- 手数料が一律16.5%(税込)のため、報酬の見通しが立てやすい
- 認定制度(認定ランサー等)があり、実績を積むと受注しやすくなる仕組み
- 注意点:人気案件は競争が激しく、提案文の質が受注率に直結する
ココナラ:得意なことを「商品」にして待てる
- 自分のペースで出品でき、営業活動(応募・提案)が苦手な人に向く
- デザイン・相談・添削など「経験を商品化」しやすいジャンルが広い
- 注意点:手数料率は3社で最も高く、出品直後は露出が少ないため販売までに時間がかかりやすい
目的・タイプ別 早見表|あなたはどれを選ぶ?
ここまでの仕組み・手数料・試算をふまえ、「どんな人がどのサービスから始めると遠回りしないか」を編集部の整理としてまとめます。
こんな人 | まず登録するなら | 理由・始め方のポイント |
|---|---|---|
文章・データ入力・事務で、まず案件を「受注」したい | クラウドワークス | 公開案件数が多く「最初の1件」を取りやすい。応募不要のタスク形式で操作に慣れてから提案型へ進める |
手取りの見通しを立てて受注したい | ランサーズ | 手数料が一律16.5%で計算が明快。認定制度があり実績が受注率に直結する |
デザイン・相談・添削など、自分のスキルを「出品」して待ちたい | ココナラ | 営業(応募・提案)が苦手でも出品して待てる。出品ページの作り込みが最初の仕事になる |
エンジニア・デザイナーの実務経験が2年以上ある | クラウドワークス テック | 小口の受注を積むより高単価のフリーランス案件紹介が見合うことが多い(未経験者向けではない) |
迷ったら:登録はいずれも無料です。受注型(クラウドワークス/ランサーズ)と出品型(ココナラ)は性質が違うので、決めきれない場合は「受注型から1つ+ココナラ」の2つに登録して、反応のよかったほうに絞るのが現実的です。案件の実績と評価は早く始めるほど貯まり、受注しやすくなります。
ココナラの無料登録はこちら(公式)。出品手順と手数料の詳細はココナラ副業の始め方で解説しています。
在宅副業の入口になる主なサービスは3つ。仕事を「受注」するならクラウドソーシング、スキルを「出品」するならスキルマーケット、と仕組みで使い分けるのが編集部の整理です。
- 受注型・案件数が多い:クラウドワークス
- 出品型・スキル販売:ココナラ(無料登録)
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なお、開発・デザインの実務経験が2年以上ある人は、小口の受注を積むより、条件に合うフリーランス案件を紹介してくれるクラウドワークス テックのようなエージェント経由のほうが単価と稼働条件を合わせやすくなります(未経験者・実務経験が浅い人向けではない点だけ注意)。
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エンジニア・デザイナーなど実務経験がある人向けに、エージェント経由で高単価のフリーランス案件を探す方法はITスキルがある会社員のフリーランス副業|エージェント活用と選び方でくわしく解説しています。
始める前に確認しておく3つのこと
- 就業規則:勤務先が副業を許可制・禁止としていないかを必ず確認する。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」も判断の参考になる。
- 税金:給与所得のみの会社員は、副業の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になるのが原則です(20万円以下でも住民税の申告は必要)。詳しくは確定申告ソフトの比較記事で整理しています。
- 怪しい案件への警戒:「登録だけで月◯万円」「最初に教材の購入が必要」といった案件は典型的なトラブルパターンです。仕事を始めるためにお金を払わせる案件には応じないでください。
登録を急がないほうがよい人
3サービスの比較軸は、受注型か出品型か、手数料を引いた手取り、最初の実績までに必要な行動です。登録自体は無料でも、次に当てはまる場合は先に準備を整える必要があります。
- 勤務先の就業規則を確認していない人
- 納期に使える時間が分からず、受けられる仕事量を決められない人
- 教材購入や外部連絡を求める怪しい案件を見分ける基準がない人
- 登録するだけで継続収入になると考えている人
編集部の見解:迷う場合は、応募できる案件を見たいなら受注型、提供内容をすでに言語化できるなら出品型から確認するのが分かりやすいです。両方へ登録しても、最初に動かすサービスは一つへ絞るほうが改善点をつかみやすいと考えます。
よくある質問
Q. 複数のサービスに登録してもいいですか?
問題ありません。案件の種類や単価相場はサービスごとに傾向が異なるため、複数登録して自分のスキルと相性の良い場所を見極める使い方が一般的です。ただし確定申告の際は、全サービスの所得を合算して計算する必要があります。
Q. スキルがなくても始められますか?
データ入力・アンケート・文字起こしなど、特別なスキルを前提にしない案件もあります。ただし単価は低めです。最初の数ヶ月は「実績と評価を貯める期間」と割り切り、並行してライティングなど単価の上がりやすいスキルを身につける考え方が現実的です。たとえばWebデザインや動画編集、AI画像生成などは、在宅で学びながら単価を上げやすい方向。
Q. 手数料が一番安いサービスを選べばいいですか?
手数料は重要な比較軸ですが、それだけで決めるのはおすすめしません。案件の数と種類、自分のスキルとの相性、継続案件の取りやすさによって、最終的な手取りは大きく変わります。本記事の試算のように「同じ仕事をしたときの受取額」と「案件の取りやすさ」をセットで判断してください。
編集部の見解:3社を手数料率だけで選ぶのはおすすめしません。仕事を「受注」したいか、スキルを「出品」したいかで最初に使うサービスは変わります。文章・データ入力・事務ならクラウドソーシング、相談・デザイン・添削など自分の商品を作れるならココナラから始めるのが、遠回りしない選び方だと考えます。
Q. ココナラとクラウドワークスの違いは何ですか?
仕事の受け方が逆です。クラウドワークスは掲載された案件に応募・提案して受注する「受注型」、ココナラは自分のスキルを出品して購入されるのを待つ「出品型」です。手数料は、ココナラが販売総額に対して22%(税込)で、1万円の販売なら手取り7,800円。クラウドワークスは10万円以下の部分が利用料20%+消費税で実質22%となり、手数料率はほぼ同水準です。文章・データ入力・事務で案件を受注したいならクラウドワークス、デザインや相談など自分の商品を作って待ちたいならココナラから始めるのが遠回りしない選び方です。
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免責
本記事は各社公式の公開情報に基づく一般的な情報提供であり、特定のサービスの利用を保証・推奨するものではありません。手数料・サービス内容は変更される場合があります。副業を始める際は、勤務先の就業規則と各サービスの利用規約をご自身でご確認ください。
出典・参考情報
- クラウドワークス ワーカーシステム利用料(公式)
- ランサーズ システム手数料の詳細(公式ヘルプ)
- ココナラ 販売時の手数料について(公式ヘルプ)
- 厚生労働省 副業・兼業(ガイドライン)
※ 上記の手数料・制度は2026年6月11日に各公式ページで確認したものです。料率や条件は変更されることがあるため、登録前に必ず最新情報をご確認ください。
