「今年も昇給はわずかだった」「このまま働き続けても、生活は楽にならないかもしれない」——そんな不安を感じていませんか。物価は上がり続けているのに、給料はなかなか追いつかない。30代、40代、50代と年齢を重ねるほど、将来への焦りは大きくなるものです。
そんな中で「副業」という選択肢が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ始めようとすると「何から手をつければいいのか分からない」「自分に合った副業が見つからない」と立ち止まってしまうことも少なくありません。
この記事では、給料が上がらないと悩む会社員の方が、最初に検討すべき副業の選び方について整理していきます。焦って始めて後悔しないために、まずは自分の状況を見つめ直すところから始めてみましょう。
なぜ今、会社員に副業が注目されているのか
副業への関心が高まっている背景には、いくつかの社会的な変化があります。
まず、終身雇用や年功序列といった従来の雇用慣行が変化しつつあることが挙げられます。一つの会社に長く勤めれば給料が自然と上がっていく、という前提が崩れつつある中で、収入源を複数持つことの重要性が認識されるようになってきました。
また、2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表したことも、副業解禁の流れを後押ししたです。実際に、副業を認める企業は年々増加傾向にあるというデータもあります。
インターネットやスマートフォンの普及により、在宅でできる仕事の選択肢が広がったことも大きな要因です。かつては副業といえば、本業の後にアルバイトをするイメージが強かったかもしれませんが、今はパソコン一台で始められる仕事も多く存在します。
副業を選ぶ前に確認すべき3つのこと
副業を始める前に、まず確認しておきたいポイントがあります。ここを飛ばすと、就業規則・税金・家計面で後から詰まりやすくなります。
1. 会社の就業規則を確認する
副業が解禁されつつあるとはいえ、すべての会社が副業を認めているわけではありません。就業規則で副業が禁止されている場合や、届出が必要な場合もあります。
「バレなければ大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、住民税の通知などから会社に知られるケースもあります。まずは自社のルールを確認し、必要であれば人事部門に相談してください。
副業が会社にバレるリスクや対策については、会社にバレるリスクと対策で詳しく解説しています。
2. 使える時間を把握する
会社員として働きながら副業をするということは、限られた時間の中でやりくりする必要があるということです。平日の夜に何時間使えるのか、休日はどのくらい確保できるのか、現実的に計算してみましょう。
無理なスケジュールを組んでしまうと、本業に支障が出たり、体調を崩したりするリスクがあります。副業は長く続けてこそ意味があるものなので、持続可能なペースを考えることが大切です。
3. 目的を明確にする
「なぜ副業をしたいのか」という目的を明確にしておくことも重要です。単に「お金が欲しい」だけでなく、「月にあと3万円あれば子どもの習い事費用が賄える」「老後資金として年間50万円を積み立てたい」など、具体的な金額や用途をイメージしてみてください。
目的が明確になれば、どのくらいの収入を目指すべきか、そのためにどの程度の時間を投資する必要があるかが見えてきます。
会社員が検討しやすい副業の種類
副業は「スキルが要るか」×「労働集約か資産化か」の2軸で4タイプに整理できる。すぐ収入なら時間切り売り型、単価を上げるならスキル提供型、資産化ならストック型、資金を活かすなら投資型。自分の持ち時間・スキル・目的で選ぶと絞りやすい。
副業にはさまざまな種類がありますが、会社員が始めやすいものをいくつかの観点から整理してみましょう。
スキルを活かす系
本業で培ったスキルや知識を活かせる副業は、始めやすく、比較的高い報酬を狙いやすくなります。例えば、ライティング、Webデザイン、プログラミング、翻訳、コンサルティングなどが挙げられます。
クラウドソーシングサービスを利用すれば、在宅で案件を受注することも可能です。主要3サービスの手数料と仕組みは在宅副業サービス3社比較で整理しています。ただし、最初は実績がないため、単価が低くなりがちという点は理解しておく必要があります。
時間を切り売りする系
アルバイトやパートのように、働いた時間に応じて報酬を得る形態です。デリバリー配達、イベントスタッフ、コンビニの深夜勤務などが代表的です。
収入が読みやすいというメリットがある一方で、体力的な負担が大きく、本業との両立が難しいケースもあります。また、スキルが蓄積されにくいという点も考慮が必要です。
資産運用・投資系
株式投資、投資信託、FX(外国為替証拠金取引)、不動産投資などが該当します。これらは「労働」というよりも「お金に働いてもらう」という考え方に基づいています。
時間的な拘束が比較的少ないため、忙しい会社員にも取り組みやすいこともあります。ただし、元本が保証されないものがほとんどであり、損失が出るリスクも伴う点は見落とせない。
特に投資系の副業を検討する場合は、まず少額から始められる制度を知っておくと安心です。会社員のNISA・オルカン入門では、始める前に知っておきたいポイントを整理していますので、興味のある方は参考にしてみてください。
コンテンツ作成系
ブログ、YouTube、SNSでの情報発信などを通じて、広告収入やアフィリエイト収入を得る方法です。自分の好きなことや得意なことをテーマにできるため、楽しみながら取り組みやすい面がある。
ただし、収益化までに時間がかかることが多く、すぐにお金が必要な方には向いていないかもしれません。長期的な視点で取り組む覚悟が必要です。
初期費用・投資できる時間・リスク許容度・将来のスキルアップ・興味関心の5つの視点で、自分に合う副業を絞り込む。
自分に合った副業を見つける5つの視点
たくさんの選択肢がある中で、自分に合った副業を見つけるためのヒントを5つの視点からお伝えします。
1. 初期費用はどのくらいかかるか
副業によっては、始めるために機材や教材、登録料などの初期費用がかかるものもあります。いきなり大きな投資をするのではなく、小さく始められるものから試すのが現実的。
2. どのくらいの時間を投資できるか
週に5時間しか使えない人と、20時間使える人では、適した副業が変わってくる。自分の生活スタイルに合った時間配分ができるかどうかを考えましょう。
3. リスク許容度はどの程度か
投資系の副業は、利益が出る可能性がある一方で、損失が出るリスクもあります。自分がどの程度のリスクを許容できるのか、正直に向き合うことが大切です。
4. 将来的なスキルアップにつながるか
単にお金を稼ぐだけでなく、スキルや経験が蓄積される副業を選ぶと、長期的に見て有利になることがあります。本業にも活かせるスキルが身につけば、一石二鳥です。
5. 興味や関心を持てるか
どんなに稼げる副業でも、興味がなければ長続きしません。自分が「やってみたい」と思えるかどうかも、重要な判断基準です。
副業を始める際の注意点
副業を始める際には、いくつかの注意点も頭に入れておきましょう。
まず、確定申告の必要性についてです。副業で年間20万円を超える所得がある場合、原則として確定申告が必要になります。税金の計算や申告方法については、事前に調べておくか、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
副業で利益を得た場合の確定申告については、確定申告ソフトの比較記事で解説しています。
次に、詐欺的な情報商材への警戒です。「簡単に稼げる」「誰でも月収100万円」といった甘い言葉で高額な教材やセミナーを売りつける業者も存在します。うまい話には必ず裏があると考え、冷静に判断のが現実的です。
また、本業とのバランスも忘れてはいけません。副業に熱中するあまり、本業のパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。あくまで本業があってこその副業であるという意識を持ちましょう。
副業を始められる人の最低条件
判断軸は、毎週使える時間・許容できる初期費用・活かせる経験・就業規則・収益までの期間です。
- 週に使える時間と、使ってよい金額を決めている
- 目的が短期収入か将来のスキルかを区別できる
- 一つの候補を小さく試し、合わなければ見直せる
編集部の見解:最初から最も稼げる副業を当てる必要はありません。損失と拘束時間を小さくし、実際に続けられるかを確かめる順番が現実的です。
よくある質問
Q. 何から始めればいいか、まだ決められません。どうすればいいですか?
いきなり1つに絞る必要はありません。まずはクラウドソーシングのように登録だけなら無料・低リスクなサービスに触れてみて、自分に合うかどうかを実際の作業量で判断するのが現実的です。在宅副業サービスの比較から候補を絞り込む方法もあります。
Q. 副業はいくつ掛け持ちしてもいいですか?
数の制限はありませんが、本業に支障が出るほど広げるのは避けるべきです。まずは1つに絞って続けられるかを確かめ、時間に余裕が出てきてから増やすかどうかを判断する順番が安全です。
Q. 会社員を続けながら副業だけで生活していけますか?
副業だけで生活費をまかなうのは、多くの人にとって現実的な最初のゴールではありません。まずは月数千円〜数万円の収入を安定させることを目標にし、本業の収入を土台にしたまま副業を育てる考え方が挫折しにくくなります。
次の一歩:まずは情報収集から始めよう
ここまで読んでいただき、副業について少しイメージが湧いてきたでしょうか。
焦って登録する前に、会社のルール・使える時間・初期費用の上限を確認してください。次の順番で進めると、無理なく候補を絞れます。
ステップ1:自分の会社の就業規則を確認し、副業が可能かどうかを調べる
ステップ2:自分が使える時間と、達成したい目標金額を書き出してみる
ステップ3:興味のある副業について、書籍やWebサイトで情報を集める
ステップ4:小さく始められるものから、実際に試してみる
副業は、始めてみないと分からないことも多いものです。最初から完璧を目指す必要はありません。試行錯誤しながら、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
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在宅副業の入口になる主なサービスは3つ。仕事を「受注」するならクラウドソーシング、スキルを「出品」するならスキルマーケット、と仕組みで使い分けるのが編集部の整理です。
- 受注型・案件数が多い:クラウドワークス
- 出品型・スキル販売:ココナラ(無料登録)
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の副業や投資を推奨するものではありません。副業の選択や投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
特にNISA・投資信託をはじめとする金融商品は、元本保証のない商品であり、相場の変動により損失が生じるリスクがある。投資を行う際は、余裕資金の範囲内で、リスクを十分に理解した上で判断されることをおすすめします。
また、税金や法律に関する内容については、最新の情報をご確認いただくか、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
出典・参考情報
※ 上記リンク先の情報は2026年6月11日に確認したものです。制度・スペックは変更される可能性があるため、最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
